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今が辞め時?誰も教えてくれない会社の辞め方

システム開発に携わっていると退職を考えるシチュエーションは珍しくないですよね。
今すぐに辞めるつもりはなくても、いつ何時でも退職というカードを切れる準備をしておくことは無駄ではないはずです。

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1.退職するかを考えてみる

退職したい理由は日々何かしら浮かんでは消えていくという状況が珍しくない独身SEの生活。しかし、本当に辞めるべきかは一回考えた方が後悔しないと思います。
その判断をするときになるほどと思った方法がこれです。

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楽しいかどうか、勉強になっているかどうかを考えて、どちらも"No"であれば辞める。シンプルな基準ですが、理に適っていると思います。
辞めたいと思うとき、概ね「楽しくない」「つらい」みたいな状況に陥っていることが多いかと思います。それでも、何かしら勉強になっている要素があれば少なくも「今すぐ辞める」にこだわる必要はないと思います。自分の体力、精神力が限界というわけでないのであれば勉強できる要素を吸収しきってからでも遅くはないかもしれません。
私が以前に会社を辞めた理由は、「プログラムを書く集中力、忍耐力」より「打ち合わせで顧客とコミュニケーションをとる」「広い範囲を漠然と理解する」方が得意だと感じたのでより上流に近い仕事ができる職場に転職しました。今の会社に入るまでは仕様書の書き方もわからないし、設計って何をするべきなのかもわかりませんでした。その点、今の会社では目的を果たせたと思っています。

2.退職を決意する

まずは、本当に会社を辞めるのかもう一度自分に問いかけましょう。
普段から辞める辞めると豪語している人ほど、意外とこの決意ができていないことがあります。
本当に自分が会社を辞める意志があるかを確認する方法は簡単です。コインを投げて決めてみましょう。

例えば「コインの表が出たら会社を辞める」と決めてみます。そして実際に表が出た時にどう感じるか。
辞める覚悟ができていれば「ですよねー」とか「やっぱりその流れなのね」と後押しされた気持ちが湧いてくるし、覚悟ができていなければ、辞めない理由を探し始めます。
コインなんて曖昧な事で決めるなんて…と思う方も多いかもしれませんが、なかなか理にかなった基準だと思うのです。

3.辞めたあと何をするのかを決める

辞めた後に何をするか決めないのが一番最悪です。
フリーランスになる、でも、別の会社に就職する、でも良いですけど、辞めたからどうするか考えると、ニート一直線です。
一般的には次の職場を見つけてから辞めることが推奨されていますが、5年前に会社を辞めた時も、そうしましたし、そうしてよかったと思いました。仕事をしない期間が間に1か月あるだけでも、次の会社で給料をもらえるようになるまで2か月間が空きますので、その辺をちゃんと考えて辞めるのがいいと思います。会社都合で退職して半年休むを目指すのもいいかとは思いますが、先の見通しは重要だと思います。

4.退職の意志を上長に伝える

いよいよこの日がやってきました。所属の上長に退職の意志を伝えます。
普段から辞める辞める言いすぎていると、「いつもの奴」的なとらえられ方をして話が前に進まなかったり、面倒な引き留めがあったりしますが、「次の会社が決まっている」「どうしても辞めたい」「どの口が言うんだ」等のリアクションは想定しておきましょう。私の場合、引き留めの余地を残さないために「家庭の事情」としか言わずにごり押ししました。
もしも口頭での話が全く進まない場合、辞表を出すことになりますが、「退職届」と「退職願」の違いは大きいので間違えないようにしましょう。

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退職届を提出した場合、もう退職を撤回することはできませんし、会社も止めることはできません。退職届を提出しても尚引き留め等に合うことはありますが、退職日を明記しておけば会社は退職を阻むことはできません。退職届を受理されない場合は「配達記録付内容証明郵便」で送付するのが有効なようです。

 会社は自分を守ってくれるわけではないことを念頭に

例えば上司に会社を辞める相談をしたとき、「安定」とか「リスク」といったワードが出てくることが多いです。
ですが、会社のミッションは「事業の継続・拡大」であって「従業員を守る」事ではありません。
それに、会社に勤めている限り、特に年俸制を採用しているような会社であれば残業時間なんて青天井みたいなものです。そこで体や精神を壊すよりは契約で守られたフリーランスの方が自分を守るには有効なシチュエーションもあります。
さらに、システム開発業界は人月あたりの単価という比較的安定した食い扶持を維持し易い職業ですので、「仕事がなくなる」という可能性はとても低いです。
さらに2015年から2020年くらいまでは慢性的に人が足りないことが予測されていますし、若い人からの人気が最低に近いレベルですので、まともなレベルで仕事ができれば仕事がなくなる可能性は低いです。
本当に安定したシチュエーションなんてこの世には存在しないことを認識しつつ、自分の人生を自分で決めていくのが健全な生き方ではないでしょうか。