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アートって何だろう…美術館の床に"メガネ"を置いて人だかり

アートって何だろう?と思う記事があったのでご紹介します。

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labaq.com

美術館の床にメガネを置いたら人が集まってきた?

サンフランシスコにある現代美術館で、とある青年が床にメガネを置き、来客がどんな反応をするか調べてみたそうです。
結果、数分のうちに人だかりができ、

現代アートであるこの作品の形而上(けいじじょう)学的意味を熟考していた

 そうです。

意識の低いハルキストの私としては、"形而上学的"という言葉は大好物ですので、何度も大きく頷かざるを得ない作品です。

メガネ以外の物を置くと?

ちなみにですが、この美術家に"メガネ"以外の物を置くと、人々の反応は薄かったようです。メガネであるということに意味があるのでしょう。

確かに、メガネというのは現代社会を象徴しているもののような気がします。
"帽子"や"シャツ"と比べると、メガネが与える印象というのは広く共通的なものがあるかもしれません。
身に着けるもので現代性を表すとしたらピッタリのアイテムではあるかもしれません。

アートって何だろう

ルネッサンス印象派などの絵画と比べると、アートの持つ価値というのは解釈の価値に比重が置かれていると感じます。
犬のウンコにもっともらしい解釈を与えると、それはアートなのです。
つまり、現代アートにとって最も重要なのが、受け取り手がちょうどよく理解できる範囲の思考ができる事なのかもしれません。
ぶっとんだアートほど価値が上がるというマーケットは、マニアックな作品を賛美して他社との優位性をアピールするサブカル界や、売れる前のバンドを推す音楽業界にも通じるものがあると感じました。
アートでもサブカルでもなんでも、人の自己顕示欲を刺激する作品がどんどん大衆化していくのかもしれません。