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【宇宙ヤバイ】今年気になった宇宙に関するニュース

仕事してると嫌な事がいっぱいありますよね。そんな時は意識を宇宙に飛ばして問題を矮小化し、気持ちの平静を保ちます。
厳密に言うと今年のニュースではないものもありますが、「私が今年目にして気になった」ニュースということでまとめてみました。

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火星の衛星フォボスが近々崩壊する?

www.gizmodo.jp

フォボスは火星の第一衛星で、第二衛星のダイモスと同様に、もともとは火星の重力に捕捉された小惑星であるとされています。
そのフォボスの表面にヒビのようなものが観測されています。
このヒビですが、火星との間に働く潮汐力による伸び縮みでできた亀裂らしく、近々フォボス自体が崩壊してしまうことが予想されています
近々とはいっても、宇宙規模の話。実際は数千万年後の話のようですので、我々がこの天体ショーを観測できる確率は低そうです。

ベテルギウス超新星爆発が生きてる間に観測できる?

www.nhk.or.jp

ベテルギウスは地球から640光年離れた場所にある恒星で、太陽の20倍もの質量がある星です。その大きさは、太陽系の太陽の位置にあると仮定すると、地球はおろか木星をも飲み込む直径となるめまいがするようなサイズです。
で、そのベテルギウスがいつ超新星爆発を起こしてもおかしくない、もしかしたらすでに爆発し終わっていて、ガンマ線バーストが発生しているかもしれないということでした。

http://tac.astron.s.u-tokyo.ac.jp/~totani/grb_image/grb_image_jp_sm.jpg

出展:京都大学

ガンマ線バーストが地球に直撃した場合、地球の磁場が壊滅的な状況になってしまうような恐ろしい状況になってしまうらしいのですが、幸い、地軸が20度ほどずれているそうなので、地球への直撃の可能性は低そうです。

ニューホライズンにより暴かれる冥王星の素顔

今年7月、探査機ニューホライズン冥王星でのフライバイを成功させ、近距離からの冥王星の写真が地球に届き始めています。

zasshi.news.yahoo.co.jp

冥王星は、2006年までは惑星というカテゴリであったり、セーラームーンのキャラにもいたりと、比較的メジャーな太陽系外縁天体です。
その冥王星を近距離から観測したところ、氷があたかも火山活動を行っているような現象が確認されたり、10時間に1回という超高速で自転する衛星があったりと、なんかもう想像をはるかに超えた現象がいくつも報告されています。
外縁天体の調査が進み、太陽系外のことが明らかになっていくのが楽しみです。

準惑星ケレスから観測される謎の光って何?

準惑星ケレスは、火星と木星の間にある小惑星帯に位置する準惑星で、ちゃんとした名前がついている通り、小惑星帯の中で初めて観測された星でもあります。
そのケレスに、光り輝く謎の山が見つかりました。

wired.jp

この光る山は無人探査機Dawnが発見したもので、詳しいことは明らかになっていません。
とはいえ、内部に光源を持つ可能性が低いことから、太陽を光源とした光を反射している可能性が高いそうで、氷や塩のようなものが山の頂上に存在するのではと予測されています。
またこの光、定期的に移動し、複数の場所で観測されていることから、ケレス上では何らかの天体活動により定期的に氷が噴き出すような現象が日常的に起きているのかもしれません。(ソースが見つからなかったのでうろ覚えです)
小惑星帯はどの惑星にも取り込まれなかった材料がそのまま残っている状態であることから、原初の太陽系の姿をそのまま残している場所であるとされています。
小惑星帯の調査が進み、太陽系の成り立ちが見えてくるのも時間の問題化もしれません。

眉唾?EMドライブで月まで4時間で移動

今年、NASAがEMドライブによる推進力を得られることに成功したとのニュースが話題になりました。

www.dailymail.co.uk

EMドライブとは、密閉容器内でマイクロ波を反射させることで推力を得られる作用からなる推進機関なのですが、2015年現在、なぜ推力が得られるかは明らかになっていないそうです。
EMドライブの何が画期的かというと、ロケットエンジン何かが推進剤を噴射して推力を得るのに対し、EMドライブは外部とのエネルギーの交換なしに推力が得られることが挙げられます。
EMドライブで得られる加速はわずかですが、大量の推進剤を用意する必要がないため、無限に加速し続けられ、理論上は亜高速まで加速できるとされています。
とはいえ、原理が解明されておらず、懐疑的な見方をされていることが多いので、現実になる可能性は高くないかもしれません。
でも、月まで4時間、火星まで70日で移動可能になるとしたら、夢が広がりますよね。

とにかく宇宙ヤバイ

取り上げたニュースは宇宙規模で見ると地球の近くで起きていることばかりです。
もっと遠くの星を観測できる技術が進歩すれば、ブラックホールや宇宙の成り立ちといった、理論が先行しているような事象を裏付ける観測結果が増えていくかもしれません。
とはいっても、宇宙の広がるスピードはすでに光速を超えており、光による観測を続けている限りは宇宙の果てを観測することは不可能です。
次元を超えるようなブレイクスルーが起きない限り、宇宙の果てを観測できることがないというのも、宇宙のスケール感に圧倒されるばかりです。