【作文コンクール】中学2年生の文章力が半端ない
会社勤めをしていると、文系理系問わず文章を書く機会は多いですよね。
全国小・中学校作文コンクールで文部科学大臣賞を受賞した作文が半端なかったので紹介します。
まず書き出しが衝撃過ぎてえっと思うところからのスタートになりますが、文章力がすごいですね。
紹介されていたものは要約されたものなのでぎゅっとまとまったものではありますが、要約された文章の中だけでも語彙力、表現力の半端なさが滲み出ています。
その中で自分が好きだった1文はこちら。
選挙は、踊り狂った祭りのように盛り上がって過ぎ去り、その後、頭から冷水をかけられたようにその「酔い」から興覚めした。膨大な資金を「選挙」という魔物に食われた。
実際の文章を読んでない方からすると訳わかんないかもしれませんけど、ハードボイルドな感じの小説に差し込まれても違和感のない1文だと思います。
そしてこの作文に対する書評がこちら。
衝撃的な書き出しから読み手を引き込み、80枚近い長編を一気に読ませる筆力に圧倒された。事実を伝えたいという強い思いが生んだ、類いまれな秀作である。抑制の利いた的確な文章は、作者がこれまで培ってきた観察力と、ものごとを考え抜く力のたまものであろう。満場一致、最高得点で授賞が決定した
書評のとおり、大変優れた文章だと思いました。
国語の授業に忠実な句読点の置き方をしているにも関わらず、独特のリズムが生まれている作品です。この人の書いた本が出たら是非読んでみたい。
仕事のメールもブログの文章も全く推敲しない自分としては、見習うべき部分が多くありそうです。